自らを告発するよう迫った
ヤミ米屋、ヤミ米商人の異名を取り
食糧管理法を廃止に追いやった
川崎磯信さんが今回のゲストでした。
事故米の流通により再び
日本の米が話題となっている今
再びこの川崎磯信さんに
光が当てられます。
本当に、日本の米は大丈夫なのか?
今回のカンブリア宮殿を見ると
まだまだ、農林水産省とJAこと農協の
歪んだ構図、ブラックボックス化された
日本の米の流通経路など
憤慨せずにいれない内容の
素晴らしい番組内容でした。

今回の放送では
ほとんど村上龍さんが話してばかりで
小池栄子さんは、米が大好きと言う事以外は
あまり発言がありませんでした。
しかし、一般の私達からすると
政府、農林水産省、農協は
きちんとやっているんだと思ってはいたのですが
どうやら事故米が主食用米で流通したように
簡単に信じてはいけないようです。
川崎磯信さんの畑の水田には
雑草が生えてはいるんですが
しっかりと稲も育っている、
しかし、隣農家の水田には
同じように見えても雑草がほとんど
生えていない・・・
なぜか?
それは、隣農家の水田には
JAが教えるやり方で、
除草剤が使われている・・・。
川崎さんの米は10年連続受賞したほど
米作りには力を入れてきた。
それが、1970年から
食糧管理法の減反政策により
田んぼを作らない代わりに
少しの補助金がもらえる
いわゆる減反政策がはじまった。
現在日本全国で
水田、田んぼが約260万ヘクタールあるが
毎年100万ヘクタールが減反政策により
作られていない・・・!なぜ?
はじめは減反政策に従ってはいたが
意を決して、減反に反対し米を作った。
やはり政府は買い上げてくれなかったので
川崎さん自ら米を売って周ると・・・・
おいしい!と大反響だった。
そこで、米屋で売っている一番高い米を
買って食べたが・・・・
「まずい!」
なぜか?
米の流通経路で、
米がブレンド(米)されている。
つまり安い米や古い米が混ぜられていた。
その後、ヤミ米を堂々と
このお米はヤミ米ですと書いた袋での販売
ヤミ米城という店舗での販売を行った。
すると、あちこちの農家から
米を販売して欲しいと殺到、
また正規の販売ルートの米までもが
(JA農協から直接頼みに来た)
販売依頼がきた。
政府役人はというと
お客さんにヤミ米を買うなと
言ってまわったようです・・・。
情けない!!
農家から、消費者までの間に
JA農協→経済連→全農→政府→卸売り→小売
という非常に長い流通経路が存在する。
もちろん各流通経路では
利益が上乗せされていくので
農家のコシヒカリが1kg当たり220円前後で
JA農協が買い取るのが、消費者に出る時には
1kgあたり400円以上となる。
1994年に、ついに食糧管理法違反で
川崎さん念願の捜査(告発)を受け、
95年に罰金300万円の実刑判決を受けるが
判決文には
「ヤミ米は黙認されており、食糧管理法は矛盾している」
との見解であった。翌年には廃止される。
つまり川崎さんの実質完全勝利だった。
GATT(関税と貿易に関する一般協定)の
ウルグアイラウンドにより
海外から入った米を一定量輸入する
ミニマムアクセス米(1割が主食用で残りは工業・飼料用、)
により起こった三笠フーズをはじめとする
汚染米、事故米問題については
今残っている米の業者は
ほとんどが正規の販売店ではない。
正規の米の販売店は
ほとんど潰れてしまった。
役人と組み、不正な利益を上げる業者だけが
生き残っていると川崎磯信さんは
嘆いていました。
事故米、汚染米のルートや
正規の米の販売ルートは非常に複雑になっており
ブラックボックス化され
儲け、利益をあちこちで取るようになっている。
もう最悪ですね。無いほうがいい。
役人に高い給料払って、何しているんだか・・。
川崎さんのような農家がいる一方
大多数だと思うが、やはりまだJA農協に
頭が上がらない、言いなりの農家がほとんど。
なぜか?
高価な農業機械を、農家一軒一軒に
JAが販売し借金があるから
いいなりにならざるをえない。
しかも、田んぼはあっても
減反政策に従いわずかな補助金をもらい
政府にもいいなり。
つまり自分で考えようとしていない・・。
自分でもわかってはいるがどうしようもない・・
と嘆くばかり。
成功している農家には
脱JAで独自の販売ルートを確保している人が多いが
JAのために働いている農家が圧倒的のように思う。
しかも、JA農協が酷いのは
共同で農業機械を買えば事足りても
決してそのようにはしない。教えない。
もう言うことなしです。
農業は厳しいなど言うけれど
成功していない人たちは自分で考えることを
放棄している、役人の言うこと
JAさまの言うことを聞いていれば
必ず大丈夫というような人ばかりのような・・。
江戸時代が長く続いたのも
農家を大切にしたからだと川崎さん。
JA・役人に言いなりの農家がいる一方
イチローや、高級料亭、海外に収穫の1割を輸出している
山形県南陽市の黒沢ファームの夢ごこち
というおいしい米で売れまくっている米もある。
もちろん夢ごこちは
減反などせず、どんどん作付面積を広げている。
減反するより遥かに儲かる。
夢ごこちは1kgあたり市場価格(コシヒカリ)の2倍
8000円で売られている。
海外ではさらに高いが飛ぶように売れる。
そして最後に川崎磯信さんは
食糧管理法が廃止され
農家自らが販売してよくなったから
もっと農家と直接話をして
農家から直接米を買って欲しいとのこと。
素晴らしい!!
これで、JAや政府を介さず
安くて、安心、おいしいお米が
買えるんです!
本当にそうですよね。
コシヒカリを農家から直接3000円以下で買っても
JA農協が買う値段よりうんと高いんですから!
これからは農家が販売も手掛ける時代
消費者も農家から直接買う時代が来ますね!